鳩の話

日記

近所を散歩していると、案外この街には不思議というか奇妙というか、好奇心をくすぐるようなスポットが多いことに気づく。

今回ご紹介する「鳩の集会所」もそのうちの1つだ。

そこは本来、車が2台ほど止められるような小さな駐車スペースなのだが、日中は必ずと言っていいほど10羽前後の鳩がたむろしている。

あの狭い空間を、十数羽もの鳩が蠢いているのだ。

はっきり言って、異様である。

渋谷のスクランブル交差点を凝縮したような光景が、あの小さな空間には広がっている。三密など糞食らえといった様な密集具合だ。

では、なぜその駐車場は鳩の集会所と化したのだろうか。その理由は至極簡単で、駐車場を所有している方が、毎日毎日鳩に餌を撒いているからなのだ。

毎日毎日無償で餌をもらえるものだから、鳩の中でも口コミが広まって、いつの間にか鳩界の人気スポットと化してしまったのである。
なるべくしてなった、という感じだろうか。

鳩1

しかし、ここで1つ誤解しないでいただきたいことがある。それは、何も不満をぶつけるためにこの日記を書いたわけではないということだ。

「近所迷惑だからやめろ」とか「鳩にも自粛を徹底させろ」とか、そういった異議申し立てをする気は一切ないのである。
(もちろん近隣住人は迷惑に感じているのだろうが…)

むしろ私はその鳩がたむろする光景に、ある種の興味や想像力を掻き立てられてならないのだ。

話が少し横道に逸れるが、鳩が平和の象徴と言われていることはご存知だろうか。
旧約聖書の「創世記」に登場する「ノアの箱舟の物語」において、オリーブの葉を加えて飛んできたことから、鳩は平和のシンボルと言われるようになった。

あの溜まり場にオリーブの葉を咥えた鳩はいないが、それこそ溢れかえるほどの平和の象徴がたむろしているのである。

「洪水が起こったとしても、戦争が起こったとしても、あそこだけは未来永劫平和なんだろうな」と、私は集会所を横切る度に思うのだ。

鳩2

P.S.鳩の巣について

あれだけの鳩を見かけるのに、鳩の巣は一切見かけたことがない。鳩は一体どこに巣を作るのだろうか、簡単に調べてみた。

ネットを駆使して調査したところ、どうやら鳩は以下の様な場所を選んで巣作りをするらしい。

①外敵のいないところ
②エサと水のあるところ

また、鳩はより入り組んだところを好む傾向があるそうで、時には天井裏や雨樋、ベランダなど、人が住む場所にまで巣を作ってしまうこともあるようだ。

さらに困ったことに、鳩の巣ができてしまうと糞や騒音等の悪影響をはじめ、感染症や寄生虫などの人にとっての害を及ぼす原因にもなってしまう。

要は人にとって迷惑千万でしかないのだ。

鳩クソ野郎じゃねぇか!

参考文献

・DUSKIN(https://www.duskin.jp/terminix/column/detail/00016/

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